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2023年12月

東京都の教育無償化について【蒲田 川崎 日吉 尻手 学習塾】

こんにちは。POOLDUCK京急蒲田校の佐久間です。

さて、今週大きなニュースが飛び込んできました。

「東京都が高校授業料を"全面無償化"へ」

今までは世帯年収910万円未満の世帯を対象に無償化を行ってまいりましたが、来年度より所得制限を撤廃するというものです。東京都に在住する方が対象で、都外の私立高校に通学しても対象になるということです。

実は都内の子育て世代で、世帯年収1000万以上の割合はおよそ38.5%いるという調査も一部では出ています。

ということはどうなるか…私の見立てとしては

①私立高校の人気が上がる⇒都立下位の高校は壊滅的に

まず、無償化により私立を第一希望にする生徒が増えると予想されます。そして、「落ちて私立でもいい」という生徒も増加し、都立高校の志望校が強気になり上位校に人気が集中することが大いに考えられます。その結果、下位層の定員割れが拡大してしまう可能性が高くなりました。

②中学受験人気もさらに過熱

所得制限がなくなり全生徒が対象なので「中学3年間さえ授業料を多めに払えばあとは楽」という考えが出てくると思います。その結果、公立中学校に進学予定だったのが急遽私立中学校へシフトしていくことも充分に考えられます。

来年度(2024年度)から予算をつけて実施予定ということで、今の中3生の生徒の進路にも大きく影響するでしょう。

都の発表が遅すぎて私は納得していませんが…

もちろん恩恵もありつつ、受験勢力に大きな変化ももたらすので一概に良い・悪いは言えないですが、他県との差が生じて、東京の一極集中になってしまうことが心配ではあります。

中3生徒の皆さんはこういった情報に左右されることなく受験勉強に励んでもらえればと考えております。

※ちなみに、東京都立大及び都立産業技術高専では令和6年度より世帯年収910万円未満のご家庭は実質無償、3人以上の多子家庭では世帯年収910万円以上でも授業料が半額になるとのことです。(要申請)

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