山下学 vol.311 プレッシャーっていい!!
3年間受け持っていた女子生徒が昭和大学(看護)無事一般推薦合格を決めた!!
彼女の高校受験も推薦合格。
内申点から見ても十分余裕がある受験で、ほぼ合格を予想されたもの。
であれば、プレッシャーに押し潰されることはない。
だから心から湧く喜びではなく、何とくスッと決まってしまった。
それで合格できたんだからいいのだろうが、本当の試験というものはなんだろう?
プレッシャーを感じ それを乗り越えてこそ 本物の喜びを得る
彼女は、高校受験では感じなかったプレッシャーが重く圧し掛かり、
今まで味わったことのない不安との恐怖に向き合うことになる。
推薦を意識したはじめの頃は、正直また何とかなるだろう・・・なんて思っていた。
課題である小論文は、普段ではあまり考えない難しい命へ様々な関わりを題としたものを中心に
対策を行っていた。何かも様々パターンで繰り返し、頭へ叩き込んでいく。
また、面接では、どのようなことを聞かれていい様に、自分の気持ちを伝え伝わることを意識して
努めていた。やればやるほど不安が襲ってくる。そして本番前日最後の面接の練習を行うことになった。
まず志望動機が始まり、徐々に話しやすいものから質問をぶつけていく。
彼女も出来る限りの気持ちで思いっきり打ち返してくる。
その質問・回答のラリーは順調に続き、私の中で満足感が込み上げてきた。
そして最後の質問をした。
あなたは今多くの不安を抱える中、家族や友だちや先生方があなたを支えています。
最近それを感じたことはどのようなときですか?
普段あまり言わない父が優しく声を掛けてくれ、凄いプレッシャーを感じている私に
そっと大丈夫と気遣ってくれたことに家族の愛と感謝を感じたことで少し肩の荷がおりて
楽になりました。その彼女は涙が溢れ出し、声に出して泣いた。
本当にプレッシャーに押し潰される気持ちが彼女から伝わってくる。
大丈夫 大丈夫 大丈夫
私は、そういいながら本当に大丈夫だと感じた。
こんなに気持ちが伝わってくる面接は初めてだった。
上手い話し方でなく、しっかりと気持ちが伝わる話し方が本当の面接に必要なんだ。
そう思って、明日の本番はこれで決まったと確信できた。
このプレッシャーを乗り越えて得られた喜びを忘れずに、
未来の看護師へ向かって羽ばたけ
おめでとう!!
そして3年間ありがとうね!!
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