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山下学 vol.254 三つ子の魂百まで

このことわざには、とても子育てに大切なヒントが隠されている。

今日は、私が感動したある文章をお伝えします。

三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、十五理で末決まる

三つ:3歳までに心の豊かさを教えなさいということ
六つ:6歳までに躾をしなさいということ
九つ:9歳までに世辞が言えるようにしなさいということ
十二:12歳までに文章が書けるようにしなさいということ
十五:15歳までに世の中の理(ことわり)、森羅万象を理解しなさいということ

人間は生まれた時には心と体が繋がっていません。
だから1日1日、心の豊かさや感性を磨いてあげて、
心と体の糸を繋いであげる。すると、3年で1,000本以上の糸ができます。
それだけの束があれば、もう糸は切れません。
躾とは、トレーニングのことで、「挨拶をしなさい」「席を譲りなさい」「お礼を言いなさい」
といったことを教え込み、実践させるのです。
世辞とは現代でいうところのお世辞ではなく、挨拶のあとに「お体は大丈夫ですか?」など
相手を慮(おもんばか)る言葉を付け加えるということです。
次に挨拶状、お礼状、お詫び状、それぞれの季節のご挨拶を入れてきちんと
書けることが理想でした。よって12歳で小さい大人と扱われていたのです。
そして15歳でもう一人前の大人に成れたのです。
昔は15歳でもう立派な大人であり、最後の教えとして理を説いて、
子供を独り立ちさせるのです。あとは親の責任でなく、その子の人生だと
みなされていました。

これはとてもすごい話のように見えますが、江戸時代では当たり前のことだったのです。
私たちは少しでもこの考え方を見習う必要はあるかもしれません。

いくつになってもちゃんと挨拶ができない。
先生に対しタメ口で敬語は使えないというより使わない。
物を借りてもお礼を言わない。

このような当たり前のことが出来ない子がいます。
本人は悪気もありません。
我が家の教育をしっかりとやらなければ
親の知らないところでわが子が恥をかくのです。
これは正に親の責任です。

教育のはじまりは、心を育て、そしてしっかりと躾ける。
そのあとに知識をつける順番でいいのですね。

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