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山下学 vol.231 子不幸

この子不幸は聞き慣れない言葉です。

私が勝手に作った言葉で、
よく親孝行とか親不幸など子どもが親に対し、
大人になって恩返しするカタチや恩を仇で返すカタチを表していますが、
子不幸は、親があまりに子どもに手を掛け過ぎ、
将来を勝手に方向付けられた結果、自分で決められない大人になってしまった
という不幸のカタチを表したものです。

我が子の将来を期待することは当然のこと、
だからと言って法律で決められている訳でもないので、
親が何でも介入し、子どもの成長過程に大切な選択という判断を
教育することを蔑ろにしてしまう極めて取り返しの付かない行為なのです。

親の勝手な後悔は、子どもの将来を棒に振ることへの懺悔では済まされない。
これは、今後の人の継承へも大きく左右され、今まで繋げてきた命の襷を途絶えてしまう
かもしれない。

では親として何処まで手を加えることが良いのか?
中々難しい判断ではありますが、
子どもは子どもでも急に大人にはなりません。
少しずつ段階を経て大人へと成長していきます。
だからその都度、選択権を託してあげればいいのです。
生まれてから小学校に入るまでは、中々善悪の判断が難しいので
ほぼ100%に近くは親が判断していることでしょう。
その後は、親の知らないところで子どもはどんどん成長をし、
成功と失敗の繰り返しの連続で大人へと変化します。
その成功と失敗を自ら子どもが判断したなら責任は子どもに課すことで
成長への糧にとなりだろうし、自ら決め納得もできるだろう。
親が与えた失敗は中々納得はいくことはできない。
勝手に決めた親の判断で、最終的には力で押さえつけられた感じで終わる。
きっとしょうがない時はあるかもしれないが、
親自身も本当にそれで良かったかは悩むところに行き着くだろう。

最終判断を自分で決められる人こそ大人の証。
自分の人生誰かに決められたら誰だって嫌に違いない。
それが親であろうと・・・・
これからの時代こそ時間との勝負になるので、10年20年安泰などなく
1年2年と短いスパンで物事を捉え見据えていかなければならない。
そんな時、個々の判断力に頼るしかないのです。
それが何より生きるチカラですから・・・・

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